この春は、改めてフィルム写真を撮ってみた。撮ったのは春の花である桜。フィルム写真は、誠の写真。レンズを通した光が銀塩粒子を形成し色素で定着する技術だ。
1997年(平成9年)に最初に本格的にキヤノンオートボーイ2で撮り始めたのもフィルム写真だった。新幹線もあったけど桜も撮った。一眼レフを経てデジタルカメラへの移行があった。
令和の時代に入りフィルム写真を適切に撮ることができる人は、本当に減ってきたと感じる。今の時代になりフィルムで撮る技術はかなり貴重かもしれない。フィルムからデジタルへの移行期には、デジタル化へのメリットが強かったのでフィルム写真は、多くが淘汰された。
一枚一枚を丁寧に撮ることへの思い。レンズを通して光をフィルムに露光させる科学的な変化は、繊細な感情や心を伝える上では、デジタル写真ではできない強い伝達性を持っている。それがデジタル変換されたとしても、何か強い魅力がある。令和のフィルムで撮った桜。この写真は、いいなぁと思う。きちんと額装をして、またみなさまに披露したい。
撮影日:2024年(令和6年)4月 カメラ:CanonEOS1N
写真:白井崇裕
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